第9回CRS(ケアリフォームシステム研究会)全国大会が2日間の日程で
岐阜の長良川国際会議場にて開催されました。
全国から「障がい児・者、高齢者の住まい」を考えている工務店を始め
実際に介護をされている、している方が集いました。
各メンバーの事例発表に続いて講演では
元岐阜市立木田保育所所長で42年間、保育の現場に従事された
ベテランの保育士である本田和代様より
障がい児を持つ保護者へのアドバイスとして、早期に
「障がい」を発見することにより「今、この子が出来る事は・・・」
という考え方のもとでの育児方法、接し方などをお話しいただけました。
続いては佐賀大学 大学院医学系研究科准教授であり
日本リハビリテーション工学協会理事長でもある松尾清美先生の講演です。
松尾先生は実際に車いすでの生活をされています。そのお話の中で
心に響く言葉が「楽しく外に出よう!」という言葉です。
障がいを持っていたとしてもそれを受け入れ、福祉用具を使い、
住宅環境を整えれば自立生活の可能性が高くなるということです
松尾先生自身も「楽しく外に出よう!」の言葉通り
車や飛行機、電車を使い世界中を飛び回っています。
日本には介護を前提とした住まい造りを相談できるところというのは
まだまだ少なく、リフォーム会社に相談したとしても言われるがままスロープ
や手すりを付けるだけです。
少しでもケアリフォームの考え方を広げていければと思います。