映画館の温度は猛暑日の温度設定のままなのか、半袖では肌寒く感じる中、
評判のアニメ映画「風立ちぬ」を見ました。
見る前からワクワクするのは数年ぶりです。
主人公、堀越二郎は実在したゼロ戦の設計者。
宮崎駿は無類の飛行機好きと報じられています。
時代は関東大震災が起き軍部が勢力拡大する中、
好きな飛行機の設計に没頭。
この頃、結核に侵された「菜穂子」との再会へとストーリーは進みます。
画面には常に風の描写と素晴らしい日本の風土が
美しく彩られています。
試作機を工場から飛行場まで運ぶ手段が牛車での場面。
ぬぬ・・この場面から急に頭の中は戦中、
激戦のラバウル島から技術者不足で帰国した父の話を
思い出しました。
中島飛行機での飛行機作りも長くは続かず、
作った飛行機を隠すため
部品ごとに千葉県我孫子に馬車で運んだ話がよみがえって来ました。
父も無類の飛行機好き、空高く飛んでる飛行機を眺めては
エンジンの音に耳を傾けてる姿が思い浮かびます。
その父も戦後一度も飛行機に乗ることはなかった。
評判通り、いい映画でした。