カマボコから卵へ

 

3月16日より、
東横線から新宿・池袋や川越、所沢へと
一本で行けるようになるそうで、
それに伴い渋谷駅は、生まれ変わることになります。

 

 

便利になってうれしいはずなのに
なにかがチクリと胸の奥に刺さります。

 

あの4本線のホームも…
 
あのカマボコ型の駅舎も…
 
あの屋上遊園地も…

 

……見慣れた風景が、なくなってしまうのですね。

 

今では、あまり行くこともなくなったのに、
そこに、そのままあってほしいと
わがままなノスタルジーにひたっています。

 

嗚呼、昭和は遠くになりにけり。

 

 

でも、その寂しさと引き換えでなければ
新しい世界は見られないのですね。

 

新しい渋谷駅は、建築家の安藤忠雄さんがデザイン。

 

全体の形状は、まるで地中に浮かぶ卵のよう。

 

 

宇宙船ならず「地宙船」。

 

斬新です。

 

大きな吹抜けが特徴で、
ホームで発生した熱気を上昇気流で上に逃がし、地上に排出。
と同時に、屋外の外気を取り込む。
そうすることで空気の対流が生まれ、「自然換気」ができるというのです。
これだけ大規模な地下の駅で
機械に頼ることなく自然の力で換気できる建物は世界にも例がないそうです。

 

また、冷水を循環させることで建物を冷やす「輻射冷房」を採用。

 

これらの組み合わせにより、従来の方法と比べ
二酸化炭素の排出量を年間1000トンも削減できるのだそうです。
斬新なだけじゃなく、環境にも配慮した設計なんですね。

 

新しい渋谷駅。期待しています。

 

iKE