政府より実質2020年をめどに、白熱灯・蛍光灯を
LEDへ変換していくよう促され、もうLEDが主流になりましたが、
それぞれの光源の違い、長所と短所をまとめてみました。
白熱電球
コイル状のフィラメントに電気を通した熱で発光。
赤外線放出
[ 寿命 ]
約2000時間
[ 長所 ]
①演色性が高く自然光に近い美しい光。
②調光して光量を抑えると寿命が延びる。
③赤外線は体に良い。
[ 短所 ]
①発熱し高温になる。
②消費電力が大きく寿命が短い。
蛍光灯
蛍光管の中の水銀ガスによる放電で発光する。
紫外線放出
[ 寿命 ]
約6000時間
[ 長所 ]
①電気代が白熱電球の1/4
[ 短所 ]
①点灯するまでちらつきが出る。
②点灯消灯を繰り返すと寿命が短くなる。
③低温だと暗くなる。
④水銀が含まれているため環境汚染につながる。
⑤紫外線を放出するため美術品には向かない。
LED(Lighting emitting diode)
発光ダイオード・半導体素子
紫外線・赤外線をほとんど放出しない。
[ 寿命 ]
約40000時間
[ 長所 ]
①電気代が白熱電球の1/7で長寿命。
②極寒地でも点灯できる。
③美術品に使用できる。
[ 短所 ]
①湿度に弱い。
②ブルーライトによる眩しい光は、体に悪影響を及ぼす。
LEDに関しては、省エネや電気代の節約になることばかり伝えられ、
このような短所を知らない方も多いのではないでしょうか?
改良され眩しさを抑えたLEDも増えましたが、
それぞれの長所と短所を知ったうえで使用したいものです。
特に白熱灯の光は料理を美味しそうに、物体を美しく照らす演出力に優れ、
放出する赤外線は体にも良いです。
販売、製造停止にまでならないことを願うばかりです。
次回は、次世代照明「有機EL」についてお伝えします。