今回は「 亀屋万年堂 自由が丘店 」の和のしつらえに
感動しまして、学びもかねてお伝えします。
いつもは混んでいるのですが、たまたま空いていたので、
写真を撮らせていただくことができました。
随所に意匠が施され、
遊び心のある茶室を意識している空間です。
間接照明も素晴らしい!意匠が引き立つ仕上がりです。
網代天井に水屋ような手洗い場?
使われていないようですが・・・
下の写真は織田信長の弟子の織田有楽が造り
国宝に指定されている名席「如庵」
侘びた表情の中の随所に、自由な遊び心ある空間
になっています。
異なる風情の窓が重ね見え、段違いの窓もあり驚きます。
千利休亡き後に造られたそうですが、
千利休が求めた茶室「待庵」とは正反対な造りのようです。
「待庵」の広さはたった2畳、器物や生け花などの良さや味わい楽しむことを
最優先に、余分な景色を廃するという考えから、床柱も直線、壁も黒く塗るなど、
視線から客の心を向かわせようしたものだそうです。
それぞれ素晴らしいですが、和のしつらえの美しさは、
茶人の秘めた思いと葛藤によって造りだされているようで、
歴史を知るほどに奥深い魅力が伝わり面白いです。