インテリアスタイルについて

流行りの、インダストリアルと、ブルックリンスタイルの

違いが分からないという方が多いので、ここから始めたいと思います。

 

「インダストリアル」というのは、工業系、工業用の意味。

スチールやアイアンのような無機質な家具、業務用のライトや収納が特徴。

 

「ブルックリン」は地名、元々は治安があまり良くない倉庫などが

立ち並ぶ地区を改装。居住用ではなかったと思われる古いレンガやタイルの壁

古びた床材、アンティークやウィンテージの家具、無機質な中に自然を

取り入れたスタイル。

ニューヨークの家賃高騰により、ブルックリンにアーティストが移り住み

お洒落な街になったそうです。

 

両者重なる部分もあると思いますが、インダストリアルの方が、

より無機質なインテリアスタイルということですね。

 

私好みですが・・・。

洗練されたブルックリンスタイル

目黒通り沿い「神乃珈琲」にて

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次回、ブルックリンスタイルに合う、小物や壁紙をお伝えします。

 

 

 

 

 

建築様式について

一定の時代と地域ごとの表現上の共通性を定める「建築様式」

無数にあるようですが代表的なものとして、

ギリシャ、ローマ、ロマネスク、ゴシック、ルネサンス、

バロック、ロココ、ネオクラシシズム、モダニズム があります。

 

写真は、日本と西洋の様式の流れを同軸に捉え、時代ごとに対比して見る

建築様式の歴史年表です。日本の建築様式が西洋に影響をうけている

時代背景も伝わり、これは面白いです。

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では、ブリティッシュヒルズ マナーハウス内部を

ご覧いただきながら、建築様式をご紹介します。

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12~13世紀に造られた古城を基に、

19世紀の「ヴィクトリアン様式」を

取り入れた内装を施し、再生したそうです。

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過去を遡りながら、「ヴィクトリアン様式」を復習しました。

 

 

18世紀イギリスに始まる産業革命を機に近代産業社会が誕生した頃

 

フランスでは「アンピール様式(帝政様式)」(英語読みはエンパイアスタイル)

 

ナポレオンが皇帝となり、ローマ帝国を夢見て、古典的荘重さと威厳さを示すため、

マホガニー材の椅子に紅色のビロード地張り、エジプト風の蛇、スフィンクス、

N(ナポレオンのイニシャル)の花文字、月桂樹などの装飾要素を左右対称にした構成

と、重厚で直線的なスタイルが流行ったそうです。その後、イギリスでもアンピール

様式の影響を受け、リージェンシー様式~ヴィクトリアン様式に移り変わります。

 

 

「ヴィクトリアン様式」

1837年~1901年のヴィクトリア王女時代は、

過去のスタイルやデザインの再生が多く、家具の樹種も多様。

家具の改造も流行し、支柱、横木、装飾などが、それぞれことなる家具から

持ち寄られることもあり、これといってはっきりとしたスタイルやデザインが

ない時代だったそうです。マナーハウスにも、過去のスタイルの再生を意識した、

様々な様式の家具や装飾がほどこされていました。

 

 

ウエッジウッド流の漆喰工法の天井と、伝統的な連続模様のパネル張りの壁。

樹種は「マホガニー」です。

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キングスルーム(王の部屋)

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ギリシャ様式のコリント式柱の奥が寝室です。

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パルテノン神殿

ギリシャ様式の代表的な柱

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ヨーロッパで流行した中国様式

「シノワズリ」の家具と置物

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私は「アンピール様式」に惹かれます。

 

近隣では、恵比寿にある 「ウェスティンホテル東京」が

アンピール様式を取り入れています。

 

上質な空間のラウンジで、お茶をいただくだけでも

贅沢な気分を満喫できますので、お勧めです!