絵画スクールに通っていた頃、初めて購入した画集が
「ミケランジェロ・ブオナローティ」でした。
今回は、彫刻と絵画以外に、ミケランジェロが手掛けた
ルネサンス建築の素描や模型も展示されるとのことで、
楽しみに行ってきました。
ルネサンス期は、遠近法とパースの発見を取り入れた空間表現と
レオナルド・ダ・ヴィンチ始めミケランジェロも、
人体解剖を自ら行い、肉体美の表現を競い合っていた時代です。
また、コロンブス等多くの冒険家達が、活躍した大空海時代でもあり、
宗教的な考えに囚われず、現実を直視したいという人間らしい欲求が
渦巻いた時代でもあります。
ルネサンス期を経て芸術は、実写主義、近代ロマン主義~印象派、抽象絵画の
時代へ移り変わっていくそうです。
一番好きな素描の本物を目に焼き付けてきましたので、
忘れないうちに模写したい衝動が止まりませんで・・・
久々に描いてみました。
形を面で捉えながら、徐々に立体感をだし、頭蓋骨に埋め込まれた眼球等と、
それを覆う筋肉、皮膚を意識しながら彫り込んでいくかのように描いています。
大胆なハッチングと線の強弱も素晴らしい。天才彫刻家の素描です。
システィーナ礼拝堂天井画<クマエの巫女>のための頭部習作
建築では、古代ローマの文化を「再生」「復活」させるために、
建築家ブルネレスキらにミケランジェロも交わり、
数多くある遺産からヒントを経て、ルネサンス建築を考案し
創り上げていく様子が伝わります。
自らを彫刻家なのに・・・と語り、大変苦悩したシスティーナ礼拝堂の
天井画の制作を経てからなのか、親方のような一面もあったとか・・?
芸術と建築の融合により、素晴らしいルネサンス建築が生み出されていました。
500年前の街並みが未だに存在するフィレンツェはルネサンス期の宝庫です。