設備小噺:トイレ形状

~6/25の七十二候:夏至・乃東枯(空穂草が枯れる頃)~

 

今年の梅雨は、わっと大粒が降ったかと思えば、静かに地面を濡らしたり、

纏わり付くような霧雨に変わったりと、同じ雨の予報でも随分表情豊かなようです。

 

前回腰掛トイレ(以下トイレ)交換工事の手順に僅かばかり掲載いたしましたが、

その中でも少し触れた「トイレの形状・種類」を掘り下げてみます。

 

トイレの形状は大きく3タイプに分かれていますので、順に見ていきましょう。

 

①タンク+便器+便座が分割されている

「組み合わせ」タイプ

(製品例:LIXIL→アメージュZ*TOTO→ピュアレスト 等)

トイレと言えば、この形状を思い浮かべるのではないでしょうか。

最も普及しているスタンダードな形状で、便座故障時は簡単に交換できる等、

機器のメンテナンス性が良い為、公共施設などで多く使用されています。

 

機器のメンテナンス性は高いものの、下記の一体型やタンクレスと比較しますと、

どうしても凹凸が多くなる都合上、お掃除の手間はかかります。

 

最新の機種ですと掃除しにくい便器のフチをなくした製品が多数ありますので、

既存トイレから最新のものに交換するだけでも、グンと清掃性が向上します。

 

 

 

②タンク・便座が一体形状の

「一体型」タイプ

(製品例:LIXIL→アメージュZA/プレアス*TOTO→GGシリーズ)

タンクと便座を一体成型することで凹凸が大幅に減少したタイプです。

タンク式なので、組み合わせタイプ同様トイレ上部に手洗い付も選択できます。

 

以前の組み合わせタイプだと小さなお子さんでは中々手が届かなかったり、

洗った時に水が跳ねてしまったりという問題がありました。

現在では深型ボウルで洗いやすく、また水ハネしにくい吐水位置の製品が

多数誕生し、お子様からご年配の方まで、安心してお使い頂けるタイプです。

 

手洗い形状が格段の進化を遂げたこのタイプは、トイレ内が狭い場合、

またトイレ内をすっきりさせたい、という方には特におすすめです。

(TOTO製GG、LIXIL製プレアスは、タンクレスと見紛うすっきり形状です!)

 

 

 

③タンクのない、便器と便座が一体の

「タンクレス」タイプ

(製品例:LIXIL→サティス*TOTO→ネオレスト)

ホテルや大型商業施設などでよく見る、タンクのないトイレの魅力は、

何と言ってもそのサイズと形状でしょう。

 

タンク式のものと比較しますと、タンクがない分、便座上部に空間ができ、

10㎝程出っ張りが小さいので、狭小空間を有効に使うことが可能です。

また、便座と便器が一体となった丸みのある形は凹凸が削がれているので、

清掃性が群を抜いて高いのが特徴です。

 

なお、マンションなどの高層階で水圧が弱い場合、水圧を上げる機器が

別途必要になることもありますので、取付けには注意が必要です。

 

 

この他、収納の有無やアクセサリー・機能などの組み合わせにより、

お好みのトイレ内カスタマイズが可能です。

 

一時期は完全停止していたトイレの生産ラインも、ようやく落ち着きを取り戻し、

6月に入ってから数台交換させていただきました。

この調子で、社会や生活が正常化していくことを願います。

(今月は一度しか更新が適わず…その分、濃い内容にした心算です(+_+))

 

今回も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

設備小噺:雨戸・シャッター

~4/23の七十二候:穀雨・葭始生(葦が芽吹く頃)~

 

1日ごと、時間ごとに忙しなく移ろう気温や天気。

まるで目まぐるしく変化する世情を表しているようです。

 

先週末は1時間20㎜に迫る降水量で、まさに大荒れの空模様となりました。

昨年の大型台風を想起した方も多いのではないでしょうか。

 

台風被害の筆頭要因として、飛来物による家屋破損が挙げられますが、

特に弱い箇所とされるのは「窓ガラス」です。

 

ガラスは衝撃や局所的な圧力に弱いため、一度割れれば瞬く間に飛散し、

破片が鋭い凶器となって避難を妨げます。

 

 

また、割れた箇所から強風が室内に流入すると、空気圧が急激に高まります

 

基本的には、どの建物も外の風圧に耐える設計になっておりますが、

室内側からの風圧は想定されておりません

 

逃げ場のない空気が、圧力に弱い室内へ吹き上げることで屋根を飛ばし、

更なる飛来物を生み出す悪循環となるのです。

 

 

 

そこで、今回は一足早い台風対策として

「雨戸・シャッター」をご紹介いたします。

 

 

従来の音や光、風を遮る機能はそのまま、更に「耐風機能」を強化したものや、

雨風の中で窓を開けずに閉められる「電動式」などの機能を備えたものが誕生しています。

 

シャッターや雨戸が窓ガラスを守る頑強な防壁となり、

飛来物や強風を防ぐことで、家屋倒壊を未然に防ぐことができるのです。

 

 

冬にはガラスから熱が逃げることで窓際は特に冷え込みます。

服を重ね着すると暖かいのと同じように、

シャッター・雨戸を閉めれば空気の層が断熱材となり、防寒対策にも活用できます。

 

 

しかし、場所や用途によっては取り付けしづらい場合もあります。

その際はガラスの間に飛散・貫通を抑止するフィルムを挟んだ

防犯合わせ複層ガラスに交換したり、防犯フィルムを貼り付けたりしますと、

防犯性は勿論のこと、破片によるケガのリスクを低減できるのでおすすめです。

 

備えあれば憂いなし、とは言いますが、世の中の憂いは尽きないものです。

しかし大きな憂いは細分化して、一つずつ解決していくことができます。

今何ができるのか、また何に備えていくか、一つずつ考えていきましょう。

 

今回も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

設備小噺:洗面化粧台編Ⅰ

~3/10の七十二候:啓蟄・桃始笑(桃が咲き始める頃)~

 

今年に入り、コロナウイルスの影響は日増しに拡大しつつありますが、

弊社では手洗いと消毒の励行・マスクの着用をして予防に努めています。

 

 

他にも予防法がないものかと調べましたところ、

肺炎・風邪予防には食後の歯磨きが非常に有効とのことでした。

 

バイ菌が作る酸は歯を溶かすだけでなく、のど粘膜も壊してしまう為、

いかに粘膜(バリア)を正常に保ち、口内のバイ菌を減らすかが要のようです。

 

虫歯予防と、まさに一石二鳥ですね。

(ある老人ホームではインフル罹患率が80%も減少したとか)

 

 

さて、前置きが長くなりましたが、今回は洗面化粧台のお話をしていきます。

 

洗面化粧台は何気なく使うことが多いものです。

 

この設備がない旅館などで過ごしてみますと、手を洗うことも、歯磨きも、

どことなく不便であったり、身支度に時間がかかったりします。

 

反対に、普段使わない方はホテルの快適さに驚くこともあるかもしれません。

 

 

最近では、賃貸でも洗面化粧台の有用性が浸透してきており、

前提条件にトイレ・バス別に併せて、洗面化粧台の有無を提示する方も多い為、

付加価値を高めて入居率の向上を図る手段としても確立されつつあります。

 

他の設備でも代用が利きそうな洗面化粧台ですが、

その実、複合的な役割を果たし生活効率の向上に一役買っているのです。

 

 

そこで、日常で無意識に使っている洗面化粧台の役割について、

改めて振り返ってみましょう。

 

 

*洗面化粧台の役割*

 

眠気覚ましの洗顔とヘアセット、帰宅して必ず行う手洗い・うがい、

食後の歯磨き、入浴後にはドライヤー…と結構な頻度で使用していますね。

 

使い心地のよい洗面空間とする為には、収納力がカギを握っており、

場所まで含めますと、他の設備以上に多彩な組み合わせとなるのですが、

こちらは次回お話する、設置場所と共に考察していければと思います。

 

3月も半ばですが、まだまだ寒暖差と乾燥の厳しい日々が続きますので、

どうぞ、お体に気を付けてお過ごしくださいませ。

 

今回も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

設備小噺:キッチン編Ⅱ

~1/11の七十二候:小寒・水泉動(凍った泉が動く頃)~

 

旧年中は大変お世話になりました。

本年も何卒宜しくお願い致します。

 

前回お伝えした「間取り」に引き続きまして、

キッチン編Ⅱと銘打ち、「形状」について焦点を当てていきます。

 

今回ご紹介します、I型キッチンとⅡ型キッチンは、

大別すると4種類あるキッチン型のうちの2種類です

 

 

①I型キッチン

※1

シンク・作業台・コンロを一直線に配列した簡潔な形状で、

賃貸や戸建てに関わらず、最も普及している型になります。

 

シンプルかつ人気の高い形状の為、

他の形と比較して、価格が抑えられるのも嬉しいポイントです。

なお、横並びという性質上、動線(往復)が長くなりやすい点に注意。

 

 

②Ⅱ型キッチン

※1

コンロ+作業台/シンク+作業台と分割して並行配置した形状です。

別名セパレート型とも呼ばれています。

 

コンロとシンクが対岸にあることで、動線が短く、

作業スペースも広く取れるので、複数人での作業も支障ありません。

但し、作業台を2列並べる関係上、相応の広さが必要となります。

 

※1…ピンク:矢印→往復距離 ピンク(顔)→同時作業の難易性

   オレンジ→作業スペースの広さを表す

 

 

上記の2種類は配置方法により、使い方等が大きく変わるのですが、

この違いに関しましては、次の機会にご説明できればと思います。

 

善光で迎える2度目の年明けは、大寒波が押し寄せた

昨年から一転し、幾分か穏やかな気候に包まれました。

 

牛の歩みも千里、一歩ずつ積み重ねて参ります。

 

今回も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

設備小噺:キッチン編Ⅰ

~11/28の七十二候:小雪・朔風払葉(北風が落葉を払う頃)~

 

太陽が顔を出す時間も日増しに遅くなり、

朝晩の冷え込みが昼の陽気を侵食するようになりました。

 

今回より設備小噺と題した記事では、

住まいに関する、ちょっとした豆知識をお伝えしていきます。

 

生活の中で毎日行うことは意外に多いものですが、

その中でも特に食べることがお好きな方も多いのではないでしょうか。

 

初回は、そんな日々の生活には欠かせないDK(ダイニングキッチン)の

「間取り」について見ていきたいと思います。

 

 

①オープン型

※1

キッチンからダイニング-リビング間まで仕切が無いタイプで、

ワンルームやパーティーを好む方など、部屋を広く使える型式。

見通しが良い反面、ニオイが他の空間にも広がりやすい為、

排気能力の高いレンジフードの設置がお薦めです。

 

 

②セミオープン型

※1

キッチンからダイニング間に

カウンター(腰壁・下がり壁)などの仕切を設けるタイプで、

根強い人気のある「対面キッチン」もこちらの部類に入ります。

オープン型と独立型を組み合わせた形状です。

 

 

③独立型

※1

キッチンが一つの個室として成り立っているタイプです。

ニオイや油汚れが他の部屋に広がりにくく、収納力が高いのが魅力。

なお、キッチン内はニオイや煙がこもりやすいので、

こまめに換気をすると良いでしょう。

 

※1…黄色→ニオイ・油 緑→意思の疎通・解放感を表す

 

上の3型式の違いを早見表にしてみました。こうして見ますと、

タイプによって特性が大きく異なることがお分かり頂けるかと思います。

 

実際は上に記した型式の中にも更に細かな形状や分類があるのですが、

今回は大まかな機能面をお伝えしました。(こちらの詳細については、また別の機会に。)

皆様のお住まいはどのタイプだったでしょうか?

 

今回も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。